防災週間2021 防災クイズ解答と解説

本日、防災週間で皆さまから回答を募った防災クイズの解説チラシを配布しました(PDF版ダウンロード)。

防災クイズは119世帯の方にご参加いただきました。ありがとうございました。問題は難しかったでしょうか? 正解はいくつありましたか? ここではチラシには入っていない正答率などをお伝えします。

ハザードマップによるパーク・ハイム狛江付近の想定最大浸水深
問題1

1メートル、3メートル、5メートル、7メートルからの選択問題でしたが、正答率は6割強。間違えた方の選択肢もそれぞれで、まだ認知度が低い印象でした。ハザードマップ上では3メートルから5メートルの浸水深の範囲になっています。

狛江市洪水ハザードマップ 多摩川氾濫版より

最新情報は狛江市のウェブサイトで確認しておきましょう。

長時間停電で使えなくなる設備
問題2

正答率47.9%と、約半数でした。これらの設備は全部電源が必要で、ご家庭の電源とは別系統の電力を使用しています。誤解しやすいのは水道で、パーク・ハイム狛江は水道管から各部屋に直接給水されているのではなく、受水槽に貯めた水道水をポンプで加圧して給水しているということを覚えておきましょう。解説チラシにあるように、非常用発電機である程度の時間は給水されますが、長時間の給水はできません。

エレベーターは、今期予定している更新工事が終わると、各エレベーターに搭載されたバッテリー電源により、停電後は直ちに最寄り階に停止してドアが開くようになり、閉じ込められる時間が大幅に短くなります。

選択肢にはありませんが、電話はNTTの加入電話(いわゆるアナログ回線)の場合、停電中も使用することができます。電話機の動作に必要な微弱な電源が、もともと電話線に重畳されているからです。IP電話(ひかり電話など)はインターネットの設備を利用するため、停電中は使用できません。

飲料水はひとり1日何リットル?
問題3

68.1%、およそ7割の方が正解でした。首相官邸サイトでもひとり1日3リットル×3日分を目安としています。狛江市のサイトでは「できれば一週間分」と勧めています。大量の水の備蓄は重く、場所も取りますが、家庭での避難生活になくてはならないものであり、日ごろから十分な量を確保しておきましょう。

青いリボンの使いみち
問題4

これは正答率97.5%と、すばらしい結果でした。2回目の防災訓練が開催された2014年に始めたパーク・ハイム狛江独自の取り組みで、着実に定着したと感じました。青いリボン作戦は狛江市のウェブサイトでもマンション防災の一例として紹介されています。今回新規配布した赤いリボンとともに、いざというときに使えるようにしておきましょう。

問題5(問題用紙では問題6となっていました)

この防災サイトも少しずつ認識されてきたようで、84.0%の正答率でした。防災週間ではサイトにアクセスしやすくなるよう、防災キットに貼るシールにもQRコードを入れました。

問題6(問題用紙では問題7となっていました)

75.6%と、4分の3の方に認識いただいていました。この防災週間にも10名を超える登録申請をいただきました。防災対策チーム一同、たいへんうれしく思っております。

同時実施した防災アンケートは156世帯から提出いただきました。ご協力まことにありがとうございました。今回アンケートでは水害時垂直避難の意識調査も行いましたが、集計担当者からは想像以上に理解を示している世帯が多く、感動したとの中間報告があがっています。こちらも後日このサイトなどで報告し、今後の防災対策チームの活動の指針となるよう、活かしていきます。

クイズ、アンケートのどちらか、または両方の提出があった世帯には、本日クイズ解説チラシとともに、ユニディ狛江店で扱っているレトルト防災食の記念品をお届けしました。万が一届いていないご家庭がありましたら、管理事務所までお知らせください。

防災週間2021 ご参加ありがとうございました

従来の防災訓練の代わりとして開催の防災週間が最終日を迎えました。
午前10時に館内一斉放送で安否確認用「青いリボン」の掲出を呼びかけました。

10時ちょうどに館内一斉放送

中庭側のバルコニーや廊下の手すりに「家族は無事である」ということを示す青いリボンが次々と掲げられました。

バルコニーや廊下の手すりに掲げられた青いリボン

中庭では自治会委員が集まり、青いリボンを掲出している部屋番号を調べて記録する、安否確認シミュレーションを行いました。どこが何号室なのか、確認しながら記録していきました。

部屋番号と照合するのがひと苦労
大規模災害時用に用意されている安否確認シートに記入

青いリボンの数を集計した結果、全部で205のお部屋で掲出されていたことがわかりました。パーク・ハイム狛江の住戸総数は約300ですから、2/3以上のお部屋で掲出されていたことになります。ご協力いただき、ありがとうございました。

なお、この防災週間に新たに配布した赤いリボンは、「助けを求めている」ことを示すものです。両方のリボンには部屋番号を記入し、防災キットのケースに入れて保管しておきましょう。

防災クイズの回答、アンケートの回答、ユニディ防災用品の申込書は23日いっぱい受け付けています。その後しばらくしたら防災クイズの解答を配布します。

水ピタシート実地訓練を開催

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、防災対策チームではしばらく定例会議を休止していましたが、7月より再開しました。

定例会以外の活動では、7月中旬に各部屋備え付けの防災キットの確認を促すチラシの配布を行いました。

8月8日には、多摩川の氾濫などで1階の共用部設備室への浸水が予想される場合に、従来の土のうに代わり浸水被害抑止が期待できる「水ピタシート」を購入したので、実地訓練を行いました。

水ピタシート貼り付け

このシートは超撥水加工がされており、水の圧力がかかることで壁や扉に密着し、雨水の侵入を防ぐというものです。土のうと違い、このように女性ふたりでも設置でき、はがして乾かすことで繰り返し使用できます。

(参考)水ピタシートメーカーサイト

本日の訓練では、ドアに付いている換気用のガラリをふさいでしまうことや、床面に粘着テープが付着しづらいことなどがわかり、じきに訪れる台風シーズンに向けて対策を考えてまいります。