防災井戸完成・災害用浄水器購入

2021年末、1号棟エントランスの左側に防災井戸が設置されました。

災害用手押しポンプ(手前)と通常時使用の電動ポンプ(奥)

これまでパーク・ハイム狛江には4基の井戸があり、噴水や非常用発電機の冷却水の水源、清掃用などに使用していましたが、管が詰まったり、ポンプが故障したりしてメンテナンスコストがかかることから、今後は噴水と非常用発電機に使用している1号棟前の井戸のみをメンテナンスしていくことになっています。2021年度、管理組合では1号棟前井戸のポンプの交換を機に、停電時の水源としても使用できるように、災害用の手押しポンプを設置しました。

しかしこの井戸水は水質検査で飲用には適していないことがわかっていました。そこでこの度、災害時にこの井戸水を飲用にも使用できるよう、防災対策チームの2021年度予算で「災害用浄水器」を購入しました。

これは狛江・田中橋交差点近くにある、地元企業のかりはな製作所の製品で、フィルターによる細菌除去やにおいの除去ができ、手押しポンプにより毎分8リットルの浄化ができるものです。

2022年の防災訓練が開催される場合は実演をして居住者の皆さんに確かめてもらおうと計画しています。

エレベーターのリニューアル

2021年11月29日、マンション内のすべてのエレベーターのリニューアルが終了しました。新しいエレベーターはいくつもの安全性の向上が図られていますが、防災面ではP波感知地震時管制運転装置と、停電時自動着床装置の追加が大きな改善点となります。

これらの機能が搭載されたため、各ご家庭の防災キットに入っている防災ハンドブック内の「緊急時のエレベーター動作」(9ページ)が変更となっています。詳しくは当サイトの防災ハンドブックのページをご覧ください。

居住者マップ2021年版作成

防災週間では多くの世帯から防災アンケートの提出をいただきましたが、このデータを大規模災害時に活用できるように、居住者マップとしてまとめる作業が完了しました。

居住者マップ写真
完成した居住者マップ

この中は棟別の部屋配置図となっていて、部屋番号、居住者一人ひとりの年齢・性別、要支援者か、または看護師・介護士などの資格者かどうかがひと目で分かるようになっています(見本が図書コーナーに掲示されています)。

昨年は防災訓練が中止となったためアンケートが実施されず、2年ぶりの更新となりました。提出世帯からの集計データとなりますが、居住者のうち75歳以上の高齢者は14.4%、5歳以下の乳幼児は6%となっていました。

前回の2019年版はシュレッダーで破棄し、この新しい版はアンケート用紙とともに防災倉庫の施錠された書庫に厳重保管しています。同じアンケートで実施した垂直避難アンケートや、自由記入欄に記載いただいたご意見等は後日あらためて皆さまにご報告します。

防災週間2021 防災クイズ解答と解説

本日、防災週間で皆さまから回答を募った防災クイズの解説チラシを配布しました(PDF版ダウンロード)。

防災クイズは119世帯の方にご参加いただきました。ありがとうございました。問題は難しかったでしょうか? 正解はいくつありましたか? ここではチラシには入っていない正答率などをお伝えします。

ハザードマップによるパーク・ハイム狛江付近の想定最大浸水深
問題1

1メートル、3メートル、5メートル、7メートルからの選択問題でしたが、正答率は6割強。間違えた方の選択肢もそれぞれで、まだ認知度が低い印象でした。ハザードマップ上では3メートルから5メートルの浸水深の範囲になっています。

狛江市洪水ハザードマップ 多摩川氾濫版より

最新情報は狛江市のウェブサイトで確認しておきましょう。

長時間停電で使えなくなる設備
問題2

正答率47.9%と、約半数でした。これらの設備は全部電源が必要で、ご家庭の電源とは別系統の電力を使用しています。誤解しやすいのは水道で、パーク・ハイム狛江は水道管から各部屋に直接給水されているのではなく、受水槽に貯めた水道水をポンプで加圧して給水しているということを覚えておきましょう。解説チラシにあるように、非常用発電機である程度の時間は給水されますが、長時間の給水はできません。

エレベーターは、今期予定している更新工事が終わると、各エレベーターに搭載されたバッテリー電源により、停電後は直ちに最寄り階に停止してドアが開くようになり、閉じ込められる時間が大幅に短くなります。

選択肢にはありませんが、電話はNTTの加入電話(いわゆるアナログ回線)の場合、停電中も使用することができます。電話機の動作に必要な微弱な電源が、もともと電話線に重畳されているからです。IP電話(ひかり電話など)はインターネットの設備を利用するため、停電中は使用できません。

飲料水はひとり1日何リットル?
問題3

68.1%、およそ7割の方が正解でした。首相官邸サイトでもひとり1日3リットル×3日分を目安としています。狛江市のサイトでは「できれば一週間分」と勧めています。大量の水の備蓄は重く、場所も取りますが、家庭での避難生活になくてはならないものであり、日ごろから十分な量を確保しておきましょう。

青いリボンの使いみち
問題4

これは正答率97.5%と、すばらしい結果でした。2回目の防災訓練が開催された2014年に始めたパーク・ハイム狛江独自の取り組みで、着実に定着したと感じました。青いリボン作戦は狛江市のウェブサイトでもマンション防災の一例として紹介されています。今回新規配布した赤いリボンとともに、いざというときに使えるようにしておきましょう。

問題5(問題用紙では問題6となっていました)

この防災サイトも少しずつ認識されてきたようで、84.0%の正答率でした。防災週間ではサイトにアクセスしやすくなるよう、防災キットに貼るシールにもQRコードを入れました。

問題6(問題用紙では問題7となっていました)

75.6%と、4分の3の方に認識いただいていました。この防災週間にも10名を超える登録申請をいただきました。防災対策チーム一同、たいへんうれしく思っております。

同時実施した防災アンケートは156世帯から提出いただきました。ご協力まことにありがとうございました。今回アンケートでは水害時垂直避難の意識調査も行いましたが、集計担当者からは想像以上に理解を示している世帯が多く、感動したとの中間報告があがっています。こちらも後日このサイトなどで報告し、今後の防災対策チームの活動の指針となるよう、活かしていきます。

クイズ、アンケートのどちらか、または両方の提出があった世帯には、本日クイズ解説チラシとともに、ユニディ狛江店で扱っているレトルト防災食の記念品をお届けしました。万が一届いていないご家庭がありましたら、管理事務所までお知らせください。